夏の養生法
今年も猛暑になる様相ですが
夏だからこそ冷えます
「冷房病」という言葉はありますが、どんなに暖房が暑すぎても「暖房病」は聞きません。 何故でしょう
冬季は、15度もあるととても暖かいのに 夏季は外気が30度下では
室内の冷房を25度に設定をするものなら三〇分もしないうちに寒くていられません。
冬場は、気温が20度もあればむしろ厚さを感じるのに夏場はの冷房下では28度設定でも寒さを感じます。 不思議ですね。
よく体感温度が違うためと説明をされますがそれだけでは不十分です。
こんな実験があります。
二つのコップを用意し一つ目に「お湯」を注ぎ、もう一つに常温の水を注ぎます。
分量は、どちらも同じにして同じ温度設定の冷凍庫に入れます。
さあ どちらが先に氷になると思いますか? 答えはなんとお湯の方です。
この結果は、今の科学では説明ができないと数年前のい「ためしてガッテン」で紹介していましたが、、、
この実験からも解かるように単に夏場の冷えは体感温度だけではないようです。
東洋哲学には、「陰陽」があります。物事を一面的に観ないことを意味します。
温度という桃も絶対的なものではありません 対象物で変わります
つまり温度差(陰陽差)が大きいほどその刺激(影響)のインパクトは強くなるのです。
当たり前の事ですが、お風呂に入り温まるから「湯冷め」をします。
居酒屋で酒を飲み帰宅しようと外に出ると「ブルッ」とするのも一旦、温まるからです
酒は、飲むと身体を温めま、実は「陰性」で飲み過ぎると体はひえます。
一定の飲酒をすると(くしゃみ)を連発する人がいますが冷えが入りやすくなるためです。
夏の身体も夏モードになり血管は表面に浮いて、熱を放出し、身体自体が冷やすモードになっています。そこに冷気に当たるとダブルパンチになります。
だから皮膚の表面の痛みや、肩、腕、陽気の強い頭等に症状が強く出現するのです。
夏の身体は、コップのお湯と同じです。 これが冷房病のメカニズムです。
夏だから、暑いから、むしろ冷えるのです。
養生法
1、 冷房の設定温度は、外気温より二度程度下げて設定する。
2、 夏に穫(と)れる農作物(夏野菜)は、基本的に身体を冷やす作用があります。意識的に摂って自然に身体を冷やしましょう。
3、 氷菓やよく冷えた飲料水は取ると一時的に体が冷えますがすぐに体が熱く成りますそしてまた欲しくなり週間になるとそればかりをとってしまいます結果胃が冷えて食欲が無くなり「夏バテ」の原因となります。
4、 逆に暖かいものを取ると後で体が涼しくなります。
5、 夏は、本来暑いものです。過度の冷房の使用や、冷たい物の摂り過ぎには、注意しましょう。
6、 夏場の不摂生は、次の秋口の「大病」の芽となりますので無理をしないように心がけましょう。
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